プロ用ガラスコーティングについて:コーティング関係FAQ
プロ用ガラスコーティングの施工は本当に難しいのか?リスクは?注意点は・など疑問に答えます。
Q,プロ用(硬化系ガラスコーティング)の施工。素人は止めたほうがいいでしょうか?
A,慎重に作業を進めれば一部のコーティングを除いては素人でも施工は可能です。
ですが、リスクを受け入れられない場合は絶対に施工を止めたほうがいいかと思います。弊社でも免責事項を設けておりますが、まずプロ用がなぜプロ用と呼ばれていて、DIY市場に降りるまでにヤフーオークションや専門ショップでしか手に入らなかったのか?
最近になってやっとカー用品店でも市販化されていますが、実はかなり昔から硬化系のガラスコーティングは存在しました。しかし一般市場に降りてくるには非常に時間がかかりました。最近ヒットしたガラス繊維系が火付け役になって高額製品が売れ始めたのを切欠に市場に参入したものと思われます。
TIを自分で行うしかしながら、それ以前に「本当に硬化するタイプのガラスコーティング」は施工する側にリスクを強いる製品であり、売る側にとっても販売トラブルの原因になるのではないかという懸念から積極的に販売しようとする姿勢は避けていたようにも感じられます。
事実現在に至っても失敗時のリスクは付き物ですし、リカバリー(除去・修正)は素人レベルでは困難な場合が多いので、禁止事項をしっかり把握して拭き取り残しの無いようにしないと非常に危険です。
具体的に硬化型ガラスコーティング剤の何が危険なのか
まずはボディーへの密着エネルギーが半端ではなく、架橋(硬化)反応により被膜が固まる際に塗装とも結合します。一体化に近い反応で架橋が完全になると溶剤や酸・アルカリにも耐性が高いため剥離が非常に困難になり、拭き取り残しがあると普通に拭いて除去できません。
誰GEICOのコマーシャルでヤモリの声をいワックスや通常のコーティング剤であれば研磨材や溶剤を使えば容易に除去出来ますが、硬化系に関しては一部のコーティング剤を除いて有効な手段は「研磨」くらいしか残されていません。強い酸や強アルカリを使っても除去できますが塗装にも負担をかけます。
また、拭き取り残しをしなくても指定以外の温度帯で使用して硬化が促進し、施工中に拭き取り不能になってしまったり、施工に時間をかけ過ぎて最初に施工した部分が放置時間オーバーで拭き取り不能になってしまったりというケースもあります。
違うパターンのリスクとしては「汚れの閉じ込み」です。硬化系のコーティングは1μ以下ではありますが、比喩表現ではなく本当に被膜で塗装を覆いますので、その下にあった汚れは後から洗浄しても落ちなくなります。落とす場合はコーティング膜を研磨材などで破壊してから除去することになります。
ワシントンDCでどのようなハードウェアを格納します。弊社の硬化系は溶剤を使用していないため液材の被膜転化率が非常に高くなっており、その転化率は100%に近いものがあります。そういったコーティング剤の場合は膜厚がありますのでなおさらその傾向があります。(溶剤分が多いガラスコーティング剤は転化率が溶液に対し1%だいだったりもします)
施工自体は実のところ非常に簡単
上記のように散々リスクについて書きましたが注意するべき点を抑えてしまえば実に簡単で「塗って拭き取るだけ」です。下地処理云々の問題はありますが、施工自体は実はすごく簡単なのです。
更に言えば拭き取りに関しても下手にワックスなんかより簡単に拭き取れます。難易度としては非常に低く「残し」さえなければ労力に対しての効果は実に大きいといえます。ハロゲンの投光器などはホームセンターで結構安価で手に入りますので施工後にハロゲン投光器を移動しながら確認すると拭き取り残しを発見しやすいです。
最大の難関~天候の問題
大抵のガラス硬化系コーティングは湿分硬化反応を利用しており空気中の水分に反応して架橋が進んでいきます。弊社製品に関しても反応促進剤や触媒の利用はしていますが、やはり常温で反応促進するには湿分反応の恩恵にあずかっています。
そのため不完全な状態で雨に降られてしまうと部分的に硬化反応が進んでしまい被膜に密度差や変質が起きるためシミになってしまうことがあります。なるべく影響が出ないような工夫はしておりますが、硬化系コーティングの被膜を生かすために消すことのできないリスク要因の一つでもあります。
弊社では2日程度は雨の降らない環境を天気予報で予測していただいて施工するか、屋内保管の場合はなるべく2日以内の雨天時は濡れることを避けていただくようにお願いしています。短時間なら問題なく、水分を拭き取ってしまえばOKです。
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